この話を書かずにはいられないというか、なんというか、
この3ヶ月で様々なことが変わった。
私自身もそうだし、みんなもそうだと思う。
日本、世界、価値観、自然、ほんとうにいろんなものが大きく変化した。
3.11はとても昔の話の様な気がしてしまう。
ショックが大きかった。被災地の方々の胸中はどれほどだろう。
想像を絶する世界をメディアを通して知って、知れば知るほど苦しくなった。
何をどうしていけばいいのかわからなかった。底知れぬ不安と、今までの普通を求めて居た気がする。
何度もいうけれど、被災地のひとや、現地にいるひとのそれは計り知れない。
それでも人間はおろかなもので、自分の住む家が、街が、とうきょうが揺れていないと
なんとも日常を取り戻し、今までの当たり前に戻ろうとしてしまう。
経済や政治的観点からは日常をよしとする声が多く挙がっていたし、決して悪いことではなかったとはおもう。
ただ、一度裸になって、生と死との問題に直面し狼狽していた人間、私が
そそくさと衣類をまとい何でもなかったかのように毎日を過ごしているのには時々呆れ
時々納得し、でも、違和感が残った。
目の前のちいさな問題に一喜一憂して、人を嫌いになったりした。
明日をいらないと思ったりした。
それをすべて悪だとは思っていない。人間だから、自分のことを第一に考えてしまう。
でも、もうすこし、もっとすこし、何かできたのではないだろうかと思わずにはいられない。
3ヶ月という月日をなんともぼんやりと外から見ていたような気分になる。
8000人以上の行方不明者
捜索に当たる人々
ボランティアに赴く人々
不安ばかりでねむれない日々を送る現地の人々
家族を失った人、それすらわからない人
どんな風に1年の4分の1を過ごし
目を瞑り、踏ん張ってきたのだろう。
考える余裕がなかった自分を恥じるだけでなく、
もっともっと何かをしたいと思う。
わからない、何が正しいのか。
わからないけれど、こうやって迷って考えて悩んで、
そうしてきっと生まれる何かしらのアクションが
誰かの何かになればいいなと、したいなと思う。