この季節になるとよい思い出が簡単によみがえってくる
振り返れば、9年も前のお話だったりするのだけれど
わたしにとっては、ずっとずっと大切にしたい気持ちだったり
想いだったり、匂いだったり、やさしい光だったりするのです。
それはどんどん奇麗になって、言い訳がなくなって
無力さも、儚さなも失ってずしんと心の深いところに
へばりついて離れなくなってしまった厄介な物なのです。
わたしにとっては、ずっとずっと…。
わたしたち に換えられたら
どんなに楽かなあと思ったりするのだけれど、それはきっと一生叶わないから
今年も、しょっぱい涙をうっすら流しながら思い出すのです。
どこにもいかない、年々重たくなる思い出のせいで
夏の終わりがどんどんさみしくなる。
もっとな、他にいい夏の終わりの残し方があったんじゃないかな。
なんだこりゃ、26歳。